ＰＳｐｉｃｅシミュレーションー10

なかなか、収束しない場合の対処方法をまとめました。

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　1.ステップ数を細かくする

　　　

「Simulation Settings」の「解析」タブの「過渡オプション」を小さくする。

小さくすればするほど、シミュレーションの精度が上がる（細かい間隔でシミュレーションが行われる）が、解析に時間がかかり、また出力ファイルが大きくなるので、エラーが出ない範囲、かつ十分な精度でシミュレーションできる範囲において、できるだけ小さいほうがよい。

　　2.オプションの変更

「Simulation Settings」の「オプション」タブで、

2.1 バイアスポイントを解析中に収束エラーが出た場合

　　　　ITL1の値を150→最大1000程度まで大きくする

2.2 ＤＣ解析中に収束エラーが出た場合

　　　　ITL2の値を40→最大1000程度まで大きくする

2.3 過渡解析中に収束エラーが出た場合

　　　　ITL4の値を10→100〜1000（最大）まで大きくする

2.4 すべての収束エラーに対して有効

　　　　Reltolの値を0.001→0.01（最大）まで大きくする

　　　　さらに大きくすると、シミュレーション精度が大きく落ちるが、
　　　　収束せずシミュレーションができるようになる可能性がある（最大1くらいまで）。

2.5 大電流/大電圧のシミュレーションで収束エラーが出た場合

　　　　VNTOL（大電圧の場合）/ABSTOL（大電流の場合）の値を大きくする。
　　　　大きくする度合いは、シミュレーションでの最大電流/電圧に依存する。