ＤＣマイクには、出来るだけウィンドスクリーン(風防)などというものは使用すべきではありません。

　ですが、空調がきつい真夏・真冬のホールでの録音は、かなり強い風にマイクがさらされてしまうことがよくあり、背に腹は代えられない。「ぼわっ、ぼわっ」とか「ぼー」とかいう音が入り、特にＤＣマイクではとても目立ってしまうのです。音質劣化しないような処理では取り除ききれない。

　ＤＣマイクに使用できそうなものをピックアップしてみました。

DPA（旧B&K)の4011用ウィンドスクリーン、UA0896 このようなスカスカが、音質劣化を最小限に食い止める。 私は入手を試みたことがないが、もし手に入れば。 内径がφ19mmのようで、AKG CK-61ULSやSCHOEPS MK4にはきついかも。広げられればいいのだが・・・ スポンジ材質の例として挙げた。形状がマッチするかは未確認なので要注意。
リオン　WS-10。 音響測定器マイク用ウィンドスクリーン。 穴径が小さいので、とがったハサミですこし広げるときちんとAKG　CK61-ULSやSCHOEPS MK4に入る。 東洋計測器で取り寄せ、@¥3000。なかなか高価。 スリム型DCマイクに取り付けてみたが、かなりウィンドスクリーンが目立つ。
お風呂でつかうスポンジ マーナというメーカーのもの。 これをうまく加工すれば、使用できるが、色が明るすぎて目立ちそう。
ゴミ箱で拾った（笑）おそらく空調フィルター用スポンジ。 薄いので使用しにくいが、これを何重かにカプセルに巻き付ければ効果がある。 同様のものが東急ハンズなどで入手可能。 ほかアライ化成、ストライダーで入手可能。
ほか・・・・ カスタムの騒音計用風防：おそらくリオンのより小さいとおもいます。SL-1320用はだめです。それ以外の製品の風防であれば、上記と同様のスポンジを使用しています。 騒音計用はねらい目です。